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職場におけるアルコール対策

労働現場で酒気帯び就労をみかけることはほとんどありませんが,赤ら顔でアルコール臭をプンプンさせて出勤してくる人は時々みかけます.飲酒時や二日酔いでの就労は,企業の生産性の低下につながるのはもちろん労働災害にも大きく関与してきます.また,対外的には企業の社会的信用を失う結果を招く事もあり,そのため企業内での問題飲酒者の早期発見,早期対応が必要です.
酒気帯び就労や飲酒に伴う遅刻・早退・欠勤などがあれば当然指導は必要ですし,採血検査でγGTP値が300IL/L以上であればアルコール依存症の可能性が高いことから健診結果も参考にする必要があります.この数値で飲酒に伴う問題行動をおこす人は少ないですが産業医や産業保健スタッフ,管理監督者からの早期指導が必要です.
最近,意見を求められた事例は,健診でγGTP値が1000IL/Lであったにもかかわらず健診機関の医師判定が「6ヶ月後再検」というもので,直ちに行った再検査時には3000IL/Lまで著明に上昇しており入院治療が必要な状態となっていました.いくら数字で区切っている健診機関とはいえあまりにもお粗末な判定結果であり,やはり経験豊富な産業医の判定と事後指導が必要であると痛感しました.
職場におけるアルコール問題は,労働社会において飲酒を人間関係の潤滑油として考える悪い習慣が原因の1つであり,飲酒行動に寛大な日本社会に問題があると思われます.
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by hrnnobu357 | 2010-03-04 21:22