夏場に注意が必要な労働衛生について

 夏場は,高温・多湿な環境となり,熱中症と細菌性食中毒に注意が必要な時期です.

 熱中症は,炎天下の屋外作業のみならず,屋内作業でも認められることから全ての業種で注意が必要な疾患です. 熱中症の発生しやすい要因として,高温・多湿などの作業環境の問題,過度な作業,休憩時間不足など疲労蓄積の原因となる作業の問題.また,糖尿病や高血圧症などの生活習慣病に罹患している,睡眠不足,過度の飲酒,朝食抜きなど労働者の問題などが挙げられます.作業環境・作業方法には十分注意が必要ですし,労働者は日ごろから規則正しい生活を心がけることが大切です.暑い労働環境下では,十分に休息を取りながら作業を行い,作業開始前には必ず水分を取り,作業中もこまめに水分補給する必要があります.過度な発汗時にはスポーツドリンクなどを併用するなどの対策も有効です.また,暑さ指数(WBGT)を有効に活用することも予防につながります.熱中症は命に関わる疾患であると同時に,正しい知識を持って対応すれば予防可能な疾患です.労働者や作業管理者に対し熱中症に対する衛生教育を繰り返し行い,職場での熱中症予防対策を推進しましょう.

 食中毒は1年を通じて発生する疾患ですが,夏場は細菌性の食中毒に注意が必要です.細菌性食中毒のうち,腸炎ビブリオ,黄色ブドウ球菌,サルモネラが三大食中毒とされていますが,カンピロバクターや腸管出血性大腸菌などの発生も増加傾向にあり,カンピロバクターは細菌性食中毒の中で最も発生率が高く,腸管出血性大腸菌は重症化するケースも多いため注意が必要です.

食中毒から身を守る基本は,食中毒予防の3原則を守ることです.

つけない➡洗う

増やさない➡低温保存

やっつける➡加熱処理

十分な手洗い,食品をよく洗う,食物の低温保存し長期保存は避ける,生食を避け食肉は十分加熱する,調理器具をよく洗い乾燥させる,清潔な食品購入店や飲食店を選ぶことなどがポイントです.


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by hrnnobu357 | 2018-07-02 07:00  

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