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ブルーライトとVDT作業による健康障害予防について

太陽光がプリズム効果で色が分かれると七色になり, その中の青い光が「ブルーライト」です.パソコンやスマートフォン, タブレット型の携帯端末などのLEDディスプレイやLED照明にはブルーライトが多く含まれており,目のみならず全身の健康障害をきたします.眼精疲労や角膜への影響で目に痛みが出現したり,網膜への影響によって視力低下や中心暗点,失明などをきたす加齢黄斑変性症は我が国でも著しく増加しています.睡眠障害,精神障害,癌(乳癌,前立腺癌など) , 肥満などの全身への影響もあります.

コンピューターなどのディスプレイ画面を見ながら行う作業(VDT作業)によって起こる様々な症状を総称してVDT症候群(Visual Display Terminal Syndrome)と呼びます.三大症状として①眼疲労・眼精疲労:目の痛み, 充血, ドライアイ, 視力低下など,②筋骨格系疲労:, , , 手指, 背中, 腰のコリや痛みなど③神経系疲労:頭痛, 不眠, 無気力, 疲労感, イライラなどがあります.

VDT作業をする労働者の割合は87.5%であり, 1人当たりの1日均作業時間は6時間以上, 仕事以外での1日平均使用時間は1時間以上が約半数,2時間未満19.2%2時間以上4時間未満11.5% とされています.(厚労省「技術革新と労働に関する実態調査」)

これにテレビやゲーム, タブレットやスマートフォンなどの携帯端末の使用時間を加えると, 1日平均11時間以上, LEDディスプレイから発せられるブルーライトを見つめていると言われています.

ブルーライトとVDT作業による健康障害防止には下記のような対策が必要です.

□作業時間(疲労をためないタイムスケジュール)

 ・連続作業時間は1時間以内

 ・1時間おきに1015分の作業休止時間

 ・連続作業時間内にも1~2回の小休止

 ・作業時間は最大でも15~6時間に

□作業姿勢(体に無理のない正しい姿勢)

□照明・採光(目に優しい環境をつくる)

 ・画面の明るさを調節, グレアの防止など

□その他

 ・ブルーライトカットフィルム,メガネの使用

・矯正した適切なメガネを使用,

・ストレッチング

VDT健診

 ・仕事以外でのパソコン・スマートフォンの使用は最低限にする

・寝る前2時間はブルーライトを浴びない など


# by hrnnobu357 | 2021-05-01 08:02  

アンガーマネジメントについて

アンガーマネジメントとは, アンガー(イライラ, 怒りの感情)をマネジメント(上手に付き合う)するための心理教育のことです.怒りの根本には, 実は様々な感情が隠されており,アンガーマネジメントを学ぶ事によって, 自分自身の怒りを理解し, 怒りをコントロールしたり, ポジティブなものへ変換させたりすることができます.アンガーマネジメントを身につけることで,職場での問題解決や人間関係全般, 自分の周りに関係するあらゆる物事に良い循環が生まれるようになります.


<アンガーマネジメントの効果>

□人間関係でトラブルにならないように

□怒りにまかせた行動で信頼を失わないため

□職場でイライラせずに効率的に仕事をするために

□ストレスの高い仕事の人はストレス対策として

□管理監督者の部下のマネジメントのため

□パワーハラスメント予防のため


<アンガーマネジメントの3つの基本>

①怒りを6秒だけこらえる(衝動のコントロール)

感情のピークは最初の6秒と言われており,6秒間待つことで怒りのピークをやり過ごすことができます.その場を離れたり,深呼吸したり,頭の中で6まで数えたりする

②「〜べき」の境界を広げる(思考のコントロール)

仕事はこうやる「べき」, 部下はこうある「べき」など, 自分が信じている「べ

き」が裏切られたときに人は怒りを感じます.相手の価値観は自分とは違うことを認識し, 怒る必要がある内容なのかどうかをよく考える

③できるものだけをコントロールする(行動のコントロール)

「そういうものである」という受け止めの姿勢が大切です.最近, 怒ったことについて書き出し, それが「いつまでに」「どのように」「どのくらい変わったら」気が済むかを決めておくことで, 怒りをコントロールし, コントロールできない要素については「放置する」と決める


# by hrnnobu357 | 2021-04-01 07:01  

職場のパワーハラスメントとその対策について

令和元年529日に労働施策総合推進法の改正が行われ,大企業は令和261日に職場におけるパワーハラスメント対策が義務化されました.中小企業は令和441日からの義務化でそれまでの間は努力義務となります.


□就業規則や服務規律等への明文化 (企業の方針等の明確化及びその周知・啓発)

□相談窓口の設置 (適切に対応するために必要な体制の整備)

□研修・講座の実施 (ハラスメントに係る事後の迅速かつ適切な対応)

□被害を受けた労働者へのケアや再発防止, 被害者, 行為者のプライバシー保護


パワーハラスメントとは,同じ職場で働くものに対し, 職務上の地位や人間関係などの優越的な関係を背景に,業務上必要かつ相当な範囲を超えて,人格と尊厳を侵害する言動を行い, 精神的・身体的な苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為のことです.

パワハラは上司が部下に対する行為と思われがちですが,その逆の部下から上司へ,また,同僚同士のパワハラも存在します.パワハラの存在は,職場の雰囲気を悪くするばかりでなく,労働者の心の健康を害し,生産性が低下や企業イメージの低下にもつながってしまいます.

企業は,企業モラルを含めた人事労務管理,雇用管理の一環としてパワハラ防止対策を進めていく必要があります.まずは,経営トップのハラスメント防止に対する決意表明を行い,就業規則に関係規定な度を設けてルールを決める,アンケート調査などで実態を把握し,啓発活動として社内報などによる周知徹底,研修会による教育・研修,就業規則の制定,相談窓口設置,再発防止教育など健全な企業組織風土の構築と一貫した防止体制の構築などを進めていきましょう.


# by hrnnobu357 | 2021-03-01 07:10  

宮城県のメタボの現状とその予防について

厚労省の平成30年特定健康診査・特定保健指導に関するデータによる都道府県別メタボ該当者および予備軍の状況で,宮城県は全国ワースト3位であり,メタボ該当者のみでは全国ワースト2位でした.平成20年から11年連続でワースト3位以内という非常に情けない状況が続いています.宮城県民の健康障害の特徴は,肥満者が多い,メタボが多い,塩分摂取量が多い,歩かない人が多い,喫煙者が多いなどの特徴があります.

メタボリック症候群は内臓脂肪が蓄積することが原因で起こってくる疾患であり,高血圧症,糖尿病,脂質異常症といった生活習慣病を引き起こし動脈硬化症が進行します.メタボリック症候群を予防・解消するためには,その原因である内臓脂肪を蓄積しないように,また,減少させるように努力をする必要があります.基本は食生活の改善になりますが,内蔵脂肪は皮下脂肪に比べて燃焼しやすいという特徴もありますので,積極的に運動(特に有酸素運動)を行うことも大切です.また,十分な睡眠,節度ある飲酒,ストレスを避けることなど心がける必要があります.

健康的に働くためには心と身体の健康づくりが大切です.「健全なる精神は健全なる身体に宿る」と言われるように,まずは健康的な身体づくりを心がけましょう.


# by hrnnobu357 | 2021-02-01 07:00  

転倒防止対策について

厚労省による平成31/令和元年の労働災害発生状況で,休業4日以上の死傷災害125,611人のうち最も多い災害は転倒であり,29,986人で全体の約24%を占めます.特に高齢者で転倒災害のリスクが高く,55歳以上の労働者では55歳未満の約3倍となります.また,転倒で4日以上仕事を休む労働者の約6割は1ヶ月以上の長期休業となる傾向があるのが特徴です.
転倒災害の原因は,「滑り」「つまずき」「踏み外し」の3つの典型的パターンがあります.転倒災害を防ぐためには,その3つ原因対策を進めることが基本となります.職場の4S(整理・整頓・清掃・清潔)に取り組み作業環境の改善に務める.さらに,転倒しにくい作業方法を周知徹底する,作業に適した靴を選択し定期的に点検する,職場の危険マップを作成し危険情報を共有する,転倒の危険性がある場所に貼紙などをして注意喚起するなどを行う必要があります.
冬季は積雪・凍結などで転倒の危険性がさらに高まります.通勤災害も含め各職場で転倒災害防止に努めましょう.


# by hrnnobu357 | 2021-01-04 09:25