夏バテの予防について 〜秋に体調を崩さないように〜

「夏バテ」とは,夏の暑さによる自律神経系の乱れに起因して現れる様々な症状のことで,秋口に体調を崩した際, 夏に体力が弱った影響で体調を崩したという意味です.多くの人が「夏バテ」を夏の時期の体調の悪さを表すものと認識している人がいますが, 猛暑による脱水・体力低下・食欲不振などは,いわゆる「夏やせ」と呼ばれる症状です.

人体には体温を一定に保とうとする働きがあり,高温・多湿な状態では汗をかいたり血管を広げたりして体温を逃がそうとします.これらは自律神経の働きであり, 自律神経のバランスの乱れると「夏バテ」が起こります.空調設備が普及した現代では,気温と湿度の急激な変化にさらされる機会が多くなり,自律神経のバランスを崩して「夏バテ」を起こしやすくなっています.主な症状は, 倦怠感, 食欲不振,下痢や便秘, 頭痛, 肩こり, 微熱,めまいなどです.

「夏バテ」の予防としては自律神経を乱さないように, 室内と室外の温度差を5度以内にするように心がけたり,寒い室内では体が冷え過ぎないよう上着を羽織るなど急激な温度の変化に気をつけるようにしましょう.また,ストレスや生活習慣の乱れ, 環境の変化, 疲労の蓄積も自律神経を乱す原因となるため,規則正しい生活を心がけ,適度な運動, ストレッチ, 腹式呼吸, リラクゼーションなどでストレス発散を心がけることが大切です.


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# by hrnnobu357 | 2018-08-01 18:35  

夏場に注意が必要な労働衛生について

 夏場は,高温・多湿な環境となり,熱中症と細菌性食中毒に注意が必要な時期です.

 熱中症は,炎天下の屋外作業のみならず,屋内作業でも認められることから全ての業種で注意が必要な疾患です. 熱中症の発生しやすい要因として,高温・多湿などの作業環境の問題,過度な作業,休憩時間不足など疲労蓄積の原因となる作業の問題.また,糖尿病や高血圧症などの生活習慣病に罹患している,睡眠不足,過度の飲酒,朝食抜きなど労働者の問題などが挙げられます.作業環境・作業方法には十分注意が必要ですし,労働者は日ごろから規則正しい生活を心がけることが大切です.暑い労働環境下では,十分に休息を取りながら作業を行い,作業開始前には必ず水分を取り,作業中もこまめに水分補給する必要があります.過度な発汗時にはスポーツドリンクなどを併用するなどの対策も有効です.また,暑さ指数(WBGT)を有効に活用することも予防につながります.熱中症は命に関わる疾患であると同時に,正しい知識を持って対応すれば予防可能な疾患です.労働者や作業管理者に対し熱中症に対する衛生教育を繰り返し行い,職場での熱中症予防対策を推進しましょう.

 食中毒は1年を通じて発生する疾患ですが,夏場は細菌性の食中毒に注意が必要です.細菌性食中毒のうち,腸炎ビブリオ,黄色ブドウ球菌,サルモネラが三大食中毒とされていますが,カンピロバクターや腸管出血性大腸菌などの発生も増加傾向にあり,カンピロバクターは細菌性食中毒の中で最も発生率が高く,腸管出血性大腸菌は重症化するケースも多いため注意が必要です.

食中毒から身を守る基本は,食中毒予防の3原則を守ることです.

つけない➡洗う

増やさない➡低温保存

やっつける➡加熱処理

十分な手洗い,食品をよく洗う,食物の低温保存し長期保存は避ける,生食を避け食肉は十分加熱する,調理器具をよく洗い乾燥させる,清潔な食品購入店や飲食店を選ぶことなどがポイントです.


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# by hrnnobu357 | 2018-07-02 07:00  

喫煙による健康障害と損失について

531日は「世界禁煙デー」(WHO)でした. また,531日から1週間は「禁煙週間」(厚労省)で,喫煙と健康問題・受動喫煙問題についての認識を深め適切な対策の実践を求める週間となっています.今年のテーマは「2020, 受動喫煙のない社会を目指して~たばこの煙から子ども達をまもろう~」で展開されています.

喫煙による健康障害は明らかであり,全身のがん,脳・血管疾患,動脈硬化症,慢性閉塞性肺疾患,消化器疾患,婦人科疾患,歯周疾など全身のありとあらゆる臓器・疾患と深く関連しています.わが国のリスク要因別の関連死亡者数の第1位は喫煙であり,毎年約13万人が死亡しています.また,喫煙は喫煙者だけの問題ではなく受動喫煙や三次喫煙の問題も発生します.受動喫煙によって毎年約15千人が死亡しており,三次喫煙はタバコ煙が消失した後にも有害物質による影響で健康被害を与えます.また,喫煙者の離席時間や匂いによる非喫煙者のストレスも大きな問題となっています.近くに喫煙者がいるおかげで多くの人がストレスを感じ,病気を発症し,最悪は命を奪われてしまうのです.

喫煙による損失も問題です.喫煙による医療費は,能動喫煙と受動喫煙を合わせると約15,000億円であり,喫煙者の離席時間による生産性の低下は年間約5,500億円と推測されています.

喫煙は「百害あって一利なし」です.企業は労働者の健康管理の意義としてはもちろん,企業の生産性や社会的責任(CSR)なども視野に入れ,禁煙・受動喫煙・三次喫煙防止活動を進めて行く必要があります.


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# by hrnnobu357 | 2018-06-01 06:30  

健康診断と診断結果判断について

労働者の健康診断は,安衛法および安衛則によって定められています.健康診断を実施することにより,個々の労働者の現在の身体状況と危険因子を発見することが可能であり,労働者の健康管理をする上で非常に大切です.

企業側は,労働者全員に健康診断を受けさせる義務があり,健康診断の結果に基づいた事後指導まで徹底しなければなりません.一方,労働者には自己保険義務が存在します.健康診断を受ける義務があり,健康診断結果や保健指導を受け,健康の保持増進に努め労務を提供しなければなりません.

健康診断の結果は, 検査データに基づき, 健診医師が受診者の健康状態について異常がないかどうかを判定したものです.検査結果によっては, 精密検査が必要であったり, 治療が必要であったり, 早急に治療を要する場合があるので, 医師の指示に従うことが必要です. ほとんどの疾患は自覚症状がないので, 「症状がないから受診しない」という自己判断は非常に危険です.また,治療中の病気であってもコントロールが悪ければ, さらなる検査や治療を要することがあるため注意が必要です.


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# by hrnnobu357 | 2018-05-01 08:20  

アンガーマネジメントについて

アンガーマネジメントとは, アンガー(イライラ, 怒りの感情)をマネジメント(上手に付き合う)するための心理教育のことです.怒りの根本には, 実は様々な感情が隠されており,アンガーマネジメントを学ぶ事によって, 自分自身の怒りを理解し, 怒りをコントロールしたり, ポジティブなものへ変換させたりすることができます.アンガーマネジメントを身につけることで,職場での問題解決や人間関係全般, 自分の周りに関係するあらゆる物事に良い循環が生まれるようになります.

<アンガーマネジメントの効果>

□人間関係でトラブルにならないように

□怒りにまかせた行動で信頼を失わないため

□職場でイライラせずに効率的に仕事をするために

□ストレスの高い仕事の人はストレス対策として

□管理監督者の部下のマネジメントのため

□パワーハラスメント予防のため

<アンガーマネジメントの3つの基本>

1.怒りを6秒だけこらえる(衝動のコントロール)

感情のピークは最初の6秒と言われており,6秒間待つことで怒りのピークをやり過ごすことができます.その場を離れたり,深呼吸したり,頭の中で6まで数えたりする

2.「〜べき」の境界を広げる(思考のコントロール)

仕事はこうやる「べき」, 部下はこうある「べき」など, 自分が信じている「べき」が裏切られたときに人は怒りを感じます.相手の価値観は自分とは違うことを認識し,怒る必要がある内容なのかどうかをよく考える

3.できるものだけをコントロールする(行動のコントロール)

「そういうものである」という受け止めの姿勢が大切です.最近, 怒ったことについて書き出し, それが「いつまでに」「どのように」「どのくらい変わったら」気が済むかを決めておくことで, 怒りをコントロールし, コントロールできない要素については「放置する」と決める


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# by hrnnobu357 | 2018-04-03 07:33