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いわゆる五月病・六月病について

いわゆる五月病とは,大学に入りたての学生に5月頃に多く見られ,新しい生活に夢中でいる時期がひと段落する5月の連休明け頃に「無気力な状態」に陥る状態の総称です.最近では,新社会人でも新人研修などが終了し実際の仕事が始まる6月頃に同様の状態に陥ることがあるため六月病と呼ばれています.五月病・六月病は正式な病名ではなく医学的には「適応障害」と考えられています.

環境の大きな変化で,知らずしらずのうちに蓄積された心身の疲れ,人間関係などのストレスなどが原因とされ無気力や抑うつなどの精神的症状だけでなく,睡眠障害や食欲不振,頭痛,めまい,動悸,不眠など身体的不調を訴えるケースも多く認めます.性格的に几帳面で真面目,責任感が強いタイプの人が陥りやすい傾向にあり,人目を気にするあまり環境に過剰に適応しようとして自分をどんどん抑え込んでしまう, その結果として大きなストレスを感じてしまいそのストレスが表面化して心身の不調として現れてきます.

予防のポイントはストレスを溜めないことです.そのために常にセルケアを心がけましょう.

職場や上司の対応としては,新しい環境で働く人を孤立させず,気軽に相談できる職場環境づくりが大切です.上司はラインケアとして,部下の変化に気づく,気づいたら声をかける,十分に話を聞いて適切なアドバイスを行い,自分で解決できないようであれば産業保健スタッフにつなげましょう.

<自分で行うストレスケア>

□規則正しい生活を心がける(バランスの良い食事, 十分な睡眠, 適度な運動)

□考え方を変える(頑張りすぎない, 期待しすぎない, 目先にこだわらないなど)

□不安を受け入れる(まず自分のできることやるべきことに取り組む習慣)

□悩みを一人で抱え込まない(誰かに相談する・悩みを共有する)

□コミュニケーションを大切にする(上司, 同僚, 家族, 友人など)

□自分の時間をとる(趣味を楽しむ)

□休日, 特に連休中の過ごし方に気をつけるなど



# by hrnnobu357 | 2022-05-02 07:56  

ストレス関連疾患(心身症)とその予防について

人間には社会生活を送って行く上で常に様々なストレスが降りかかってきます.通常は個人的要因(生活行動や体験から身につける個人のストレス耐性など)やストレス緩衝要因(家族のサポート,職場であれば上司・同僚のサポートなどの社会的支援)により,通常のストレスには負けないで生活をすることができます.しかし,降りかかるストレスがあまりにも大きい場合,個人のストレス耐性が未熟な場合,社会的支援が少ない場合にはストレスに負けてしまい「ストレス反応」として様々な精神的・身体的症状が出現します.精神的反応として不安感や抑うつ感,身体的反応として疲労感や不眠症状などが認められます.この「ストレス反応」の時期に適切な対処行動を行わず慢性化すると問題行動を起こすようになったり,ストレス関連疾患(心身症)を発症してくることになります.ストレス関連疾患の予防のポイントは3つです.①原因となるストレスを軽減する.②個人のストレス耐性を強化させる.③社会的支援を充実させることです.

ストレスのない人間はいませんので,適度な「良いストレス」を持つようにして「悪いストレス」をできるだけ少なくすることが大切です.また,自分なりのストレス対処法を身につけ,自分で対応できないような問題を抱えた時は,必ず誰かに相談することを心がけましょう.


# by hrnnobu357 | 2022-04-01 06:58  

職場のパワーハラスメントとその対策について

パワーハラスメントとは,同じ職場で働くものに対し, 職務上の地位や人間関係などの優越的な関係を背景に,業務上必要かつ相当な範囲を超えて,人格と尊厳を侵害する言動を行い, 精神的・身体的な苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為のことです.

パワハラは上司が部下に対する行為と思われがちですが,その逆の部下から上司へ,また,同僚同士のパワハラも存在します.パワハラの存在は,職場の雰囲気を悪くするばかりでなく,労働者の心の健康を害し,生産性が低下や企業イメージの低下にもつながってしまいます.

企業は,企業モラルを含めた人事労務管理,雇用管理の一環としてパワハラ防止対策を進めていく必要があります.まずは,経営トップのハラスメント防止に対する決意表明を行い,就業規則に関係規定な度を設けてルールを決める,アンケート調査などで実態を把握し啓発活動として社内報などによる周知徹底,研修会による教育・研修,就業規則の制定,相談窓口設置,再発防止教育など健全な企業組織風土の構築と一貫した防止体制の構築などを進めていきましょう.

パワーハラスメント防止対策の法制化によって,大企業は令和261日に「職場におけるパワーハラスメント対策」が義務化されました.中小企業は令和441日からの義務化となります.


主な対策内容は下記となります.

□就業規則や服務規律等への明文化 (企業の方針等の明確化及びその周知・啓発)

□相談窓口の設置 (適切に対応するために必要な体制の整備)

□研修・講座の実施 (ハラスメントに係る事後の迅速かつ適切な対応)

□被害を受けた労働者へのケアや再発防止, 被害者, 行為者のプライバシー保護等


# by hrnnobu357 | 2022-03-01 07:18  

全国生活習慣病予防月間について

メタボリック症候群は内臓脂肪が蓄積することが原因で起こってくる疾患であり,別名内臓脂肪症候群と呼ばれています.内臓脂肪型の肥満になると脂肪細胞から体にとって不都合なホルモンが分泌され,高血圧症,糖尿病,脂質異常症といった生活習慣病を引き起こします.その結果,動脈硬化症が進行し最終的には脳卒中や心筋梗塞といった命にかかわる重大な疾患の発症につながります.メタボリック症候群を予防・解消するためには,その原因である内臓脂肪を蓄積しないように,また,減少させるように努力をする必要があります.基本は食生活の改善になりますが,内蔵脂肪は皮下脂肪に比べて燃焼しやすいという特徴もありますので,積極的に運動(特に有酸素運動)を行うことも大切です.また,十分な睡眠,節度ある飲酒,ストレスを避けることなど心がける必要があります.

健康的に働くためには心と身体の健康づくりが大切です.「健全なる精神は健全なる身体に宿る」と言われるように,まずは健康的な身体づくりを心がけましょう.


# by hrnnobu357 | 2022-02-02 19:51  

転倒防止対策について

厚労省による令和2年の労働災害発生状況で,休業4日以上の死傷災害131,156人のうち,最も多い災害は転倒であり30,929人で全体の約24%を占めます.特に高齢者で転倒災害のリスクが高く,55歳以上の労働者では55歳未満の約3倍となります.また,転倒で4日以上仕事を休む労働者の約6割は1ヶ月以上の長期休業となる傾向があるのが特徴です.
転倒災害の原因は,「滑り」「つまずき」「踏み外し」の3つの典型的パターンがあり,転倒災害を防ぐためには,その3つ原因対策を進めることが基本となります.まず,職場の4S(整理・整頓・清掃・清潔)に取り組み作業環境の改善に務めましょう.特に通路に荷物を置かないことを徹底することが重要です.さらに,転倒しにくい作業方法・歩き方を周知徹底する,作業に適した靴を選択し定期的に点検する,職場の危険マップを作成し危険情報を共有する,転倒の危険性がある場所にポスターなどをして注意喚起するなどの対策を進める必要があります.冬季は積雪・凍結などで転倒の危険性がさらに高まります.通勤災害も含め各職場で転倒災害防止に努めましょう.


# by hrnnobu357 | 2022-01-01 09:02