宮城県のメタボの現状とその予防について

厚労省の平成27年特定健康診査・特定保健指導に関するデータによる都道府県別メタボ該当者および予備軍の状況で,宮城県は全国ワースト3位であり,メタボ該当者のみでは全国ワースト2位でした.平成20年からワースト3位以内をキープしている状況です.宮城県民の健康障害の特徴は,肥満者が多い,メタボが多い,塩分摂取量が多い,歩かない人が多い,喫煙者が多いなどの特徴があります.

メタボリック症候群は内臓脂肪が蓄積することが原因で起こってくる疾患であり,高血圧症,糖尿病,脂質異常症といった生活習慣病を引き起こし動脈硬化症が進行します.

メタボリック症候群を予防・解消するためには,その原因である内臓脂肪を蓄積しないように,また,減少させるように努力をする必要があります.基本は食生活の改善になりますが,内蔵脂肪は皮下脂肪に比べて燃焼しやすいという特徴もありますので,積極的に運動(特に有酸素運動)を行うことも大切です.また,十分な睡眠,節度ある飲酒,ストレスを避けることなど心がける必要があります.

健康的に働くためには心と身体の健康づくりが大切です.「健全なる精神は健全なる身体に宿る」と言われるように,まずは健康的な身体づくりを心がけましょう.


# by hrnnobu357 | 2019-02-01 07:05  

転倒防止対策について

平成29年度の休業4日以上の死傷災害(120,460)で,最も多いのは転倒災害で24(28,310)を占めます.特に高齢者で転倒災害のリスクが高く,55歳以上の労働者では55歳未満の約3倍となります.また,転倒で4日以上仕事を休む労働者の約6割は1ヶ月以上の長期休業となる傾向があります.

転倒災害の原因は,「滑り」「つまずき」「踏み外し」の3つの典型的パターンがあります.転倒災害を防ぐためには,その3つ原因対策を進めることが基本となります.職場の4S(整理・整頓・清掃・清潔)に取り組み作業環境の改善に務める.さらに,転倒しにくい作業方法を周知徹底する,作業に適した靴を選択し定期的に点検する,職場の危険マップを作成し危険情報を共有する,転倒の危険性がある場所に貼紙などをして注意喚起するなどを行う必要があります.
冬季は積雪・凍結などで転倒の危険性がさらに高まります.各職場で転倒災害防止に努めましょう.


# by hrnnobu357 | 2019-01-07 07:26  

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます.

今年もよろしくお願い申し上げます.

臨床医として地域医療,健診医として予防医学,産業医として労働衛生の向上に微力ながら努力していく所存でございます.

ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます.


# by hrnnobu357 | 2019-01-01 08:00  

平成30年度 年末年始無災害運動について

今年もみんなで感謝の総点検 笑顔で迎える年末年始』の標語のもと,1215日から来年115日まで「年末年始無災害運動」が実施されます.年末年始は寒さに加え慌ただしい時期でもあり各職場で災害が起きやすい状況にあります.特に,非定常作業は,急な作業,慣れない作業,いつもと違う作業となることから十分に注意が必要です.また,平成29年度は転倒,墜落,転落,動作の反動・無理な動作による腰痛などの労働災害が増加しており,転倒災害は前年に比べ3000人,20%の増加となっていることから対策推進が必要です.

この時期に事業場が行うべき事項として,安全衛生管理体制の充実,安全衛生教育の実施,自主的安全衛生活動の実施等が挙げられます.冬の労働災害を念頭においた安全パトロール,火気管理の徹底,交通労働災害防止対策の推進,転倒防止対策,腰痛対策,インフルエンザやノロウイィルス等感染予防対策の徹底,メンタルヘルス・過重労働対策の推進,生活習慣に関する健康指導などを実施しましょう.


# by hrnnobu357 | 2018-12-02 08:35  

冬季の職場における感染症予防対策について

インフルエンザやノロウィルス感染症が流行する季節となりました.両疾患とも1月から2月初旬にかけピークを迎え3月ぐらいまで流行します.インフルエンザやノロウィルス感染症は集団発生する可能性があり,周囲労働者の業務負担増加や時間外労働の発生,生産性の低下にもつながりかねません.職場の感染症予防対策を徹底することは経営課題の一つでもあり非常に重要なことです.

以下に職場で行うべき感染症予防のためのチェック項目をあげます.


1.感染症予防のための環境管理

・作業場の温度・湿度管理等を行う.

・施設や休憩室の出入口等の動線上に手指消毒ができるアルコール消毒剤を準備する.

・感染症予防のためのポスター等を掲示する.

2.労働者への感染症予防行動の周知

・職場で流行する感染症(インフルエンザ,ノロウィルス等)について,症状や感染経路,予防法,治療法等の衛生教育を行う.

・咳エチケットや手洗い法など,常に正しい感染症予防行動ができるように指導.

・インフルエンザに関しては積極的に予防接種を受けるように指導.

3.日ごろの健康管理

・規則正しい生活を心がけるよう指導し,また,過重な疲労がかからぬよう配慮する.

・毎日の作業前ミーティング等で労働者の体調を確認する.

・発熱や下痢・嘔吐等の症状がある労働者は速やかに上長に報告するよう指導する.

4.感染症発生時の対応と定期確認

・感染症発生時の事業所内での報告方法や対応担当者を決め労働者に周知徹底する.

・嘔吐物の処理・清掃のルールを決め必要な薬品や備品を整備する.

・定期的に対策の実施状況を確認し定期的に改善を図る.(PDCAサイクル)


# by hrnnobu357 | 2018-11-01 06:30