熱中症について

熱中症とは,高温多湿な環境下において体内の水分および電解質のバランスが崩れ,身体の調整機能が破綻することにより発症する病気の総称です.職場での労働者の熱中症死傷者数は年約400〜500件で7月から8月に集中します.業種別にみると建設業や製造業での発生頻度が高いですが,それ以外の業種での発生も認め,炎天下の屋外作業のみならず屋内作業でも認められることから全ての業種で注意が必要となります. 熱中症の発生しやすい要因として,高温・多湿などの作業環境の問題,過度な作業,休憩時間不足など疲労蓄積の原因となる作業の問題.また,糖尿病や高血圧症などの生活習慣病に罹患している,睡眠不足,過度の飲酒,朝食抜きなど労働者の問題などが挙げられます.作業管理者は作業環境・作業の改善に努める必要があり,労働者は日ごろから規則正しい生活を心がけることが大切です.暑い労働環境下では,十分に休息を取りながら作業を行い,作業開始前には必ず水分を取り,作業中もこまめに水分補給する必要があります.過度な発汗時にはスポーツドリンクなどを併用するなどの対策も有効です.また,暑さ指数(WBGT値)を有効に活用することも予防につながります.
熱中症は命に関わる疾患であると同時に,正しい知識を持って対応すれば予防可能な疾患です.労働者や作業管理者に対し熱中症に対する衛生教育を繰り返し行うことが重要です.今年も,これからますます暑くなることが予想されますので,職場での熱中症予防対策を推進しましょう.

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by hrnnobu357 | 2017-07-03 17:30  

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