企業におけるメンタルヘルス対策について

平成24年の厚労省の調査で,労働者の6割が仕事や職業生活に関して不安や悩み,ストレスを感じているという結果でした.内容別に見ると職場の人間関係,仕事の質・量などが上位を占めており,こうしたストレスが原因で労働者のメンタル疾患者が増加しています.メンタルヘルスに関連した精神障害等による労災請求件数も年々増加傾向にあり,労災認定数も500件近くにのぼります.企業で行うメンタル対策としては,個人情報保護への配慮を十分行いつつ,メンタルヘルスの1〜3次予防活動とメンタルヘルスの4つのケアを組み合わせて進めていく必要があります.特にストレス・メンタルヘルスに対する十分な教育とサポート体制の確立が大切となります.
<メンタルヘルスの1〜3次予防活動>
□1次予防: 疾病を未然に防ぐ活動
 ・ セルフケア教育, 管理監督向けのメンタルヘルスマネジメント教育
 ・ コミュニケーショントレーニングなど
□2次予防: 疾病の早期発見・早期対応(治療)
 ・ ストレス調査による労働者のストレスレベルチェック
 ・ 職場全体のストレス状況の把握と改善
 ・ メンタル疾患の早期発見・早期対応(治療)など
□3次予防: 疾病回復に伴う社会復帰を適切に行うサポート活動
 ・ 復職判定から復職後の就業配置
 ・ 治療継続のサポートなど

<メンタルヘルスの4つのケア>
□セルフケア: 自分自身によるケア
 ・ストレスやメンタルヘルスに対する正しい知識と理解
 ・自らストレスへの気づき
 ・自らのストレスへの予防, 軽減, 対処(ストレスコーピングなど)
□ラインケア: 管理監督者によるケア
 ・労働者の労働状況を日常的に把握する
 ・過重労働や過重な疲労・心理的負荷・責任が生じないように注意する
 ・労働者の変化に気づく, 労働者の相談に対応
□スタッフケア: 産業保健スタッフによるケア
 ・労働者や管理監督者からの相談に対応
□ソーシャルケア: 事業場外資源によるケア
 ・外部サービス利用(産業保健総合支援センター, 地域産業保健センター等)


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by hrnnobu357 | 2017-03-01 15:56  

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