パワーハラスメントについて

昨年末の12月26日に厚労省は「過労死等ゼロ」緊急対策案を公表しました.その中にはメンタルヘルス・パワハラ防止対策のための取り組み強化も含められています.メンタルヘルス対策に係る企業や事業場への個別指導の際に「パワハラ対策導入マニュアル」などを活用し,パワハラ対策の必要性,予防・解決のために必要な取組等も含め指導を行うとしているのは,過重労働や過労死につながる事例のほとんどにパワハラの存在があるためです.ハラスメントとは,他者に精神的苦痛や物質的損失を与える結果となる継続的に行われる行為のことで,地位や人間関係で弱い立場の労働者に対し, 精神的または身体的な苦痛を与えることにより結果として労働者の働く権利を侵害し職場環境を悪化させる行為のことをパワーハラスメントと呼びます.パワハラは上司が部下に対する行為と思われがちですが,その逆の部下から上司へ,また,同僚同士のパワハラも存在します. 中災防の調査では,43%の企業でパワハラの発生事例あり, パワハラ被害を受けた社員がメンタル面で問題を生じたという企業は83%にのぼります.パワハラの存在は,職場の雰囲気を悪くするばかりでなく,労働者の心の健康を害し,生産性が低下や企業イメージの低下にもつながってしまいます.平成21年4月にうつ病などの精神疾患や自殺についての労災認定に用いる判断基準を10年ぶりに見直し,パワハラなどが認定できるよう12項目の判断基準が新設しました.つまり.パワハラが原因の精神障害は労災と認定されるということです.企業は,企業モラルを含めた人事労務管理,雇用管理の一環としてパワハラ防止対策をしていく必要があります.まずは,経営トップのハラスメント防止に対する決意表明,啓発活動として社内報などによる周知徹底,研修会による教育・研修,就業規則の制定,相談窓口設置など健全な企業組織風土の構築と一貫した防止体制の構築が重要です.
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by hrnnobu357 | 2017-02-01 18:20  

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