ロコモティブ症候群とその予防について

ロコモティブ症候群とは,「運動器の障害」により「要介護になる」リスクの高い状態(日本整形学会2007)のことで,加齢に伴う様々な運動器疾患(変形性関節症,骨粗鬆症に伴う変形性脊椎症など)や身体機能の衰え(筋力・持久力低下,深部感覚低下,神経機能低下など)によるものです.ロコモティブ症候群の予防は,筋力,関節機能,神経機能能力,骨強度を維持することが基本であり,これら4つの中でも筋力維持が最も重要です.そのためには若いうちから運動習慣を身につけ継続することが大切です.「ロコモティブ症候群は高齢者の問題」と考える方が多いと思います.しかし,高齢になってから,いざ運動しようとしてもなかなか難しいのが現実です.また,ロコモティブ症候群はメタボリック症候群と合併しやすいという報告もあることから,やはり若いうちから運動を継続し,ロコモとメタボの両者を予防することが健康的に生活をする上でのポイントとなります.
労働の現場では,高齢労働者の割合が増加傾向にあり,これに伴い高齢労働者の労災発生頻度も高くなっている現状があります.日ごろから運動を行うことにより身体機能を維持することは高齢者のみならず全労働者の労災防止にもつながります.
人間は老いることを止めることはできませんが予防することはできます.老いても高い筋力を維持することが健康寿命を延長し,介護予防にもつながりますので若いうちから運動習慣を身につけるようにしましょう.
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by hrnnobu357 | 2015-05-01 19:38  

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