悪性疾患労働者の復職について

日本人の死因の第1位はがんです.これはそれだけがんに罹患する人が多く,がんに罹患する労働者の数も多いということです.また,がんに罹患した後も就業を続ける労働者も多いということを意味します.がんには治療により根治が得られる早期がんと,治療の継続や再発をきたすと進行がんが存在し,特に進行がん例に対しては慎重な対応が必要となります.今後,さらに医学の進歩や少子高齢化などが進めば,がんに罹患した後も就業を続ける労働者は益々増加することが予想されます.
最近は,メンタルヘルス不調者への対策についてばかりが注目されていますが,悪性疾患と戦いながら復職を目指す労働者や復職を成し遂げた労働者への支援と対策を各事業場で進めて行かなければなりません.
事業場での対応として,まず,労働者からの相談に十分対応できるように産業保健スタッフ,監理監督者,人事労務担当者による体制づくりが必要となります.復職に際しては,産業医が中心となって,労働者の正確な状況(病名,治療経過と予定・予後,就業の可否など)を得るために主治医から情報提供書をいただき,それらを踏まえて本人との面談(時には家族も同席で)を実施して就業判定を行います.復職が可能な状態であれば,監理監督者,人事労務担当者も含め就業制限や適性配置,通院等への配慮を検討していくことなどがポイントとなります.
[PR]

by hrnnobu357 | 2014-09-01 21:00  

<< 平成26年度全国労働衛生週間について 熱中症について >>