非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)について

脂肪肝は,以前,肝炎や肝硬変症へは進展しない病気と考えられていました.しかし,最近の研究で脂肪肝でも肝炎を起こし肝硬変症へ進展することが分かってきました.脂肪肝のうち,アルコールをあまり飲まない人が,アルコールを多飲する人にみられるアルコール性肝炎と同じような病態を呈する疾患が非アルコール性脂肪性肝炎(以下NASH)です.アルコールを飲まない人とは,1日のアルコール量が20g以下の人で,目安としは,日本酒なら1合,ビール中瓶1本orウィスキーダブル1杯以下が目安となります.
NASHは,進行性の病気で,適切な対処・治療をしなければ10年後には約10%が肝硬変症へと進展し,肝硬変症に至れば肝癌の発生も高くなります.NASHの発症には,メタボリック症候群が関連していることが報告されており,肥満,生活習慣の乱れが原因と言えます.予防は,NASHに至る前に生活習慣の改善を心がけることが大切となります.肥満があり,アルコールをあまり飲まないにもかかわらず,健診の肝機能検査で異常値が持続している場合は専門医の診察を受けることをお勧めします.
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by hrnnobu357 | 2012-09-01 23:54  

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