喫煙と健康障害

喫煙が身体に悪い影響を及ぼすことは,ほとんどの人が知っていると思います.タバコの煙に含まれる3大物質(タール,ニコチン,一酸化炭素)のうちタールには,発がん物質,発がん促進物質が含まれ,さまざまな癌(喉頭癌,肺癌,食道癌,膵臓癌,膀胱癌など)の要因となります.その他,狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患,慢性気管支炎・肺気腫などのCOPD(慢性閉塞性肺疾患),胃十二指腸潰瘍などの消化器疾患,また,妊娠・出産に関係し不妊症や低出生体重,乳幼児突然死症候群などの要因となります.
タバコの煙には,タバコを吸って口腔内に入る「主流煙」,それを吐き出した「呼出煙」さらにタバコの点火部から立ち上がる「副流煙」があります.特に,室内において「呼出煙」と「副流煙」が混ざり合った総称を「環境中タバコ煙」と言います.喫煙による健康障害は,タバコを吸った人だけでなく,周囲の人が意図せず「環境中タバコ煙」を吸わされてしまう受動喫煙でも起こり,さらに,問題なのが「主流煙」より「副流煙」に有害物質が多いということです.こうしたことから,喫煙をただの嗜好として見過ごすことはできません.
職場での分煙化は進んでいますが,洋服に染み付いた匂いや口臭による周囲へ与える不快感,喫煙のための離席が頻回・長いなどの問題,タバコの匂いのために商談が不成立に終わったなどの事例をよく耳にします.
ニコチンには、精神作用物質が含まれ依存性をもたらします.喫煙者は,喫煙は依存症と考え積極的に禁煙を考える必要があり,企業も分煙化を進めるだけではなく,健康管理の意義としてはもちろん,企業の生産性や社会的責任(CSR)なども視野に入れ,禁煙・受動喫煙防止活動に力を入れる必要があると考えます.
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by hrnnobu357 | 2010-12-03 21:50  

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