冬の職場における感染症予防対策について

11月となりインフルエンザやノロウィルスが流行する季節となってきました.毎年1月から2月初旬にかけピークを迎えますが,3月ぐらいまで流行がつづきます.インフルエンザやノロウィルスの社内蔓延をきたせば,労働者の業務負担の増加や時間外労働発生,生産性の低下にもつながりかねません.職場の感染症予防対策を徹底することは経営課題の一つでもあり非常に重要なことです.
以下に職場で行うべき感染症予防のためのチェック項目をあげてみました.

1.感染症予防のための環境管理
 作業場の温度・湿度管理等を行う.
 施設や休憩室の出入口等の動線上に手指消毒ができるアルコール消毒剤を準備する.
 感染症予防のためのポスター等を掲示する.
2.労働者への感染症予防行動の周知
 職場で流行する感染症(インフルエンザ,ノロウィルス感染症など)について,症状や
 感染経路,予防法,治療法等につき教育を行う.
 咳エチケットや手洗い法等,常に正しい感染症予防行動ができるように指導.
 インフルエンザに関しては積極的に予防接種を受けるように指導.
3.日ごろの健康管理
 規則正しい生活を心がけるよう指導し,また,過重な疲労がかからぬよう配慮する.
 毎日の作業前ミーティング等で労働者の体調を確認する.
 発熱や下痢・嘔吐等の症状がある労働者は速やかに上長に報告するよう指導する.
4.感染症発生時の対応と定期確認
 感染症発生時の事業所内での報告方法や対応担当者を決め労働者に周知徹底する.
 嘔吐物の処理・清掃のルールを決め必要な薬品や備品を整備する.
 定期的に対策の実施状況を確認し定期的に改善を図る.(PDCAサイクル)

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# by hrnnobu357 | 2017-11-01 18:42  

平成29年度全国労働衛生週間について

本日から10月7日まで平成29年度全国労働衛生週間です.労働衛生週間は,労働者の健康を確保し快適職場づくりに取り組むことを目的とした週間で,今年のスローガンは「働き方改革で見直そう みんなが輝く 健康職場」で展開されます.
脳・心臓疾患および精神障害等の労災請求件数が増加,また,勤務問題を原因・動機の一つとしている自殺者が約2,159人に達していることなどから,職場におけるメンタルヘルス対策や過重労働による健康障害防止対策は重要な課題となっています.過労死等防止対策推進法および過労死等の防止のための対策に関する大綱,『過労死等ゼロ』緊急対策に基づき, 企業におけるメンタルヘルス対策の取組の実施を強力に推進する必要があり,また,病気を治療しながら仕事をしている労働者が労働人口の3人に1人なっていることなど,働き方改革を進めながら,健康的な職場環境を形成していく必要があります.

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# by hrnnobu357 | 2017-10-01 17:51  

飲酒と健康障害について

喫煙は,「百害あって一利なし」ですが,適度の飲酒は,「酒は百薬の長」と言われるように,血行促進作用やストレス発散・リラックス効果を持ち心身の健康にプラスとなります.また,人間関係の形成や社会生活を営む上でも大きな効用があります.しかし,飲み方を誤ると身体にも心にも生活にも深刻な影響を与えることになってしまいます.
過剰飲酒はアルコール性脂肪肝・肝炎・肝硬変,急性膵炎・慢性膵炎,急性アルコール中毒,アルコール依存症,認知症などの発症をきたします.また,アルコール飲料はカロリーも高く肥満の原因にもなります.WHO国際がん研究機関IARCは,アルコール飲料およびアルコールの分解産物であるアセトアルデヒドを発がん物質としており,口腔・咽頭癌,食道癌,肝臓癌,結腸・直腸癌,乳癌の発生原因にもなります.
酒席や二日酔いでの失敗で,仕事ばかりでなく家庭生活・社会生活を破壊してしまうことさえあります.「節度ある適度な飲酒」は1日平均純アルコールにして約20g程度であるとされています. 週2日の休肝日(できれば連続した2日)をもうけてアルコールと仲良くつきあうことが必要です.ちなみに,純アルコール20g程度とは下記の量となります.
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社団法人アルコール健康医学協会のホームページより
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# by hrnnobu357 | 2017-09-01 18:15  

夏場の食中毒予防について

食中毒は1年を通じて発生する疾患ですが,夏場は気温が上昇し湿度も高くなるため特に細菌性の食中毒に注意が必要です.細菌性食中毒のうち,腸炎ビブリオ,黄色ブドウ球菌,サルモネラが三大食中毒とされています.しかし,近年は,カンピロバクターや腸管出血性大腸菌などの発生が増加傾向にあり,カンピロバクターは細菌性食中毒の中で最も発生率が高く,腸管出血性大腸菌は重症化するケースも多いため注意が必要です.
食中毒から身を守る基本は,食中毒予防の3原則を守ることです.
 ①つけない➡︎洗う
 ②増やさない➡︎低温保存
 ③やっつける➡︎加熱処理
十分な手洗い,食品をよく洗う,食物の低温保存し長期保存は避ける,生食を避け食肉は中心部まで十分加熱する,調理器具をよく洗い乾燥させる,清潔な食品購入店や飲食店を選ぶことなどがポイントです.
注意しているのもかかわらず下痢や嘔吐などの食中毒の症状が出た時には,脱水予防のために十分に水分を摂り,症状が強い時は医療機関を受診しましょう.
原因菌が腸内に停滞するため,むやみに下痢止めは使用しないことも大切です.

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# by hrnnobu357 | 2017-08-01 18:30  

熱中症について

熱中症とは,高温多湿な環境下において体内の水分および電解質のバランスが崩れ,身体の調整機能が破綻することにより発症する病気の総称です.職場での労働者の熱中症死傷者数は年約400〜500件で7月から8月に集中します.業種別にみると建設業や製造業での発生頻度が高いですが,それ以外の業種での発生も認め,炎天下の屋外作業のみならず屋内作業でも認められることから全ての業種で注意が必要となります. 熱中症の発生しやすい要因として,高温・多湿などの作業環境の問題,過度な作業,休憩時間不足など疲労蓄積の原因となる作業の問題.また,糖尿病や高血圧症などの生活習慣病に罹患している,睡眠不足,過度の飲酒,朝食抜きなど労働者の問題などが挙げられます.作業管理者は作業環境・作業の改善に努める必要があり,労働者は日ごろから規則正しい生活を心がけることが大切です.暑い労働環境下では,十分に休息を取りながら作業を行い,作業開始前には必ず水分を取り,作業中もこまめに水分補給する必要があります.過度な発汗時にはスポーツドリンクなどを併用するなどの対策も有効です.また,暑さ指数(WBGT値)を有効に活用することも予防につながります.
熱中症は命に関わる疾患であると同時に,正しい知識を持って対応すれば予防可能な疾患です.労働者や作業管理者に対し熱中症に対する衛生教育を繰り返し行うことが重要です.今年も,これからますます暑くなることが予想されますので,職場での熱中症予防対策を推進しましょう.

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# by hrnnobu357 | 2017-07-03 17:30