飲酒と健康障害について

喫煙は,「百害あって一利なし」ですが,適度の飲酒は,「酒は百薬の長」と言われるように,血行促進作用やストレス発散・リラックス効果を持ち心身の健康にプラスとなります.また,人間関係の形成や社会生活を営む上でも大きな効用があります.しかし,飲み方を誤ると身体にも心にも生活にも深刻な影響を与えることになってしまいます.
過剰飲酒はアルコール性脂肪肝・肝炎・肝硬変,急性膵炎・慢性膵炎,急性アルコール中毒,アルコール依存症,認知症などの発症をきたします.また,アルコール飲料はカロリーも高く肥満の原因にもなります.WHO国際がん研究機関IARCは,アルコール飲料およびアルコールの分解産物であるアセトアルデヒドを発がん物質としており,口腔・咽頭癌,食道癌,肝臓癌,結腸・直腸癌,乳癌の発生原因にもなります.
酒席や二日酔いでの失敗で,仕事ばかりでなく家庭生活・社会生活を破壊してしまうことさえあります.「節度ある適度な飲酒」は1日平均純アルコールにして約20g程度であるとされています. 週2日の休肝日(できれば連続した2日)をもうけてアルコールと仲良くつきあうことが必要です.ちなみに,純アルコール20g程度とは下記の量となります.
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社団法人アルコール健康医学協会のホームページより
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# by hrnnobu357 | 2017-09-01 18:15  

夏場の食中毒予防について

食中毒は1年を通じて発生する疾患ですが,夏場は気温が上昇し湿度も高くなるため特に細菌性の食中毒に注意が必要です.細菌性食中毒のうち,腸炎ビブリオ,黄色ブドウ球菌,サルモネラが三大食中毒とされています.しかし,近年は,カンピロバクターや腸管出血性大腸菌などの発生が増加傾向にあり,カンピロバクターは細菌性食中毒の中で最も発生率が高く,腸管出血性大腸菌は重症化するケースも多いため注意が必要です.
食中毒から身を守る基本は,食中毒予防の3原則を守ることです.
 ①つけない➡︎洗う
 ②増やさない➡︎低温保存
 ③やっつける➡︎加熱処理
十分な手洗い,食品をよく洗う,食物の低温保存し長期保存は避ける,生食を避け食肉は中心部まで十分加熱する,調理器具をよく洗い乾燥させる,清潔な食品購入店や飲食店を選ぶことなどがポイントです.
注意しているのもかかわらず下痢や嘔吐などの食中毒の症状が出た時には,脱水予防のために十分に水分を摂り,症状が強い時は医療機関を受診しましょう.
原因菌が腸内に停滞するため,むやみに下痢止めは使用しないことも大切です.

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# by hrnnobu357 | 2017-08-01 18:30  

熱中症について

熱中症とは,高温多湿な環境下において体内の水分および電解質のバランスが崩れ,身体の調整機能が破綻することにより発症する病気の総称です.職場での労働者の熱中症死傷者数は年約400〜500件で7月から8月に集中します.業種別にみると建設業や製造業での発生頻度が高いですが,それ以外の業種での発生も認め,炎天下の屋外作業のみならず屋内作業でも認められることから全ての業種で注意が必要となります. 熱中症の発生しやすい要因として,高温・多湿などの作業環境の問題,過度な作業,休憩時間不足など疲労蓄積の原因となる作業の問題.また,糖尿病や高血圧症などの生活習慣病に罹患している,睡眠不足,過度の飲酒,朝食抜きなど労働者の問題などが挙げられます.作業管理者は作業環境・作業の改善に努める必要があり,労働者は日ごろから規則正しい生活を心がけることが大切です.暑い労働環境下では,十分に休息を取りながら作業を行い,作業開始前には必ず水分を取り,作業中もこまめに水分補給する必要があります.過度な発汗時にはスポーツドリンクなどを併用するなどの対策も有効です.また,暑さ指数(WBGT値)を有効に活用することも予防につながります.
熱中症は命に関わる疾患であると同時に,正しい知識を持って対応すれば予防可能な疾患です.労働者や作業管理者に対し熱中症に対する衛生教育を繰り返し行うことが重要です.今年も,これからますます暑くなることが予想されますので,職場での熱中症予防対策を推進しましょう.

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# by hrnnobu357 | 2017-07-03 17:30  

喫煙による健康障害について

喫煙による健康障害は明らかであり,全身のがん,脳・血管疾患,動脈硬化症,慢性閉塞性肺疾患,消化器疾患,婦人科疾患,歯周疾など全身のありとあらゆる臓器・疾患と深く関連しています.わが国のリスク要因別の関連死亡者数の第1位は喫煙であり,毎年約13万人が死亡しています.また,喫煙は喫煙者だけの問題ではなく受動喫煙や三次喫煙の問題も発生します.受動喫煙によって毎年約1万5千人が死亡しており,三次喫煙はタバコ煙が消失した後にも有害物質による影響で健康被害を与えます.また,喫煙者の離席時間や匂いによる非喫煙者のストレスも大きな問題となっています.近くに喫煙者がいるおかげで多くの人がストレスを感じ,病気を発症し,最悪は命を奪われてしまうのです.
5月31日は「世界禁煙デー」(WHO)でした. 5月31日から1週間は「禁煙週間」(厚労省)で,喫煙と健康問題・受動喫煙問題についての認識を深め適切な対策の実践を求める週間となっています.喫煙は「百害あって一利なし」です.企業は労働者の健康管理の意義としてはもちろん,企業の生産性や社会的責任(CSR)なども視野に入れ,禁煙・受動喫煙・三次喫煙防止活動を進めて行く必要があります.

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# by hrnnobu357 | 2017-06-01 18:30  

宮城県のメタボリック症候群の現状とその予防と対策について

「平成25年度都道府県別メタボ該当者およびメタボ予備軍の状況」特定健康診査・特定保健指導に関するデータ(厚労省)で,宮城県は堂々の第2位の結果でした.驚くことに平成20年から6年連続で全国ワースト2位をキープしており,恥ずかしながら宮城県は「メタボ王国」と呼ばれています.喫煙率も国民生活基礎調査で全国第4位であり健康に対する意識の低さを表しています.
メタボリック症候群は内臓脂肪が蓄積することが原因で起こってくる疾患であり,別名は内臓脂肪症候群と呼ばれています.内臓脂肪型の肥満になると脂肪細胞から身体に不都合なホルモンが分泌され,高血圧症,糖尿病,脂質異常症といった生活習慣病を引き起こし動脈硬化症が進行します.また,良いホルモンの分泌が減少することで動脈硬化症をさらに進行させ,脳卒中や心筋梗塞といった命にかかわる重大な疾患の発症につながって行くのです.また,喫煙にはその発症をさらに加速させることになります.
メタボリック症候群を予防・解消するためには,その原因である内臓脂肪を蓄積しないように,また,減少させるように努力をする必要があります.基本は食生活の改善になりますが,内蔵脂肪は皮下脂肪に比べて燃焼しやすいという特徴もありますので,積極的に運動(特に有酸素運動)を行うことも大切です.また,十分な睡眠,節度ある飲酒,ストレスを避けることなど心がける必要があります.喫煙は「百害あって一利なし」喫煙者は禁煙が必須です.
健康的に働くためには心と身体の健康づくりが大切です.「健全なる精神は健全なる身体に宿る」と言われるように,まずは健康的な身体づくりを心がけましょう.

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# by hrnnobu357 | 2017-05-01 17:55